加藤光峰

書籍


墨線―加藤光峰遺墨集

古代文字を感性と思念で芸術の世界に開花させた芸術家。東洋漢字圏の独特な芸術と言われてきた書を、その始原に立ち返り検証し、書表現の全く新しい地平を開拓した第一人者。無所属ながら、半世紀にわたり海外展を始め多くの大小展覧会を開催し続けた。 現今の作品群は「造形的宇宙の新たなる創造」と評価される。

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シリーズ[気と骨]スペシャル・加藤光峰氏

古代人の精神を現代人の感性に結ぶ、中国古代文字の書家の第一人者の挑戦の歳月。本作品は、加藤光峰氏の創作精神に迫ったインタビューと、筆を手に大作に挑む姿を軸に、主宰する古代文字書芸術の表現者集団「龜甲會」の活動を、9年にわたり取材したノンフィクションDVD(30分)です。

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日本の人 かたち

21世紀の今なお日本に遺っている「匠の文化」や「和の精神性」を、自然環境と同じく「今、手を差し伸べなければ消えてしまう貴重な価値」ととらえ、「国際社会が共有すべき財産」として、訴求し続けてまいりました。2016年には、その成果ともいうべき編集ページを、日本文化に造詣深い松岡正剛氏のご協力のもとに再編集し、whitebook別冊『日本の人かたち』といたしました。日本文化の一分野を代表する方々の貴重な証言をもって、日本のこころの本質に迫ろうという試みが、伝統文化継承の一助となることを切に願っております。

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墨線 加藤光峰の世界―筆墨心画集 甲骨文字・金文に魅せられて

筆墨心画集:墨線とは内面という名の心臓よりあふれ出る黒い血液の軌跡である。古代文字、甲骨文字・金文に魅せられ五十年…。研鑽の末に辿り着いた第一人者の書。「光峰の線」の本質と来歴が本書で余すところなく語られる。

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墨線の軌跡 加藤光峰:時代を超越して今古代文字が視覚化する内面の世界

私の学生時代の頃は、甲骨・金文はおろか、篆書体ですら特種な書表現でした。これらを専門に自己の書表現のモチーフにしている作家も見あたらず、少数の篆刻家が書いたり刻したりの状態でした。そこで私は、他人が既に開拓した分野を煮つめるより、未開発の分野を耕して行く"生き方"の方が性格に合っていると考えました。なぜなら、これからの作家にとって、最も大切なことは 作家個々人の造形理念に基づく、書風と線質"が確立できなくては、書の将来の造形的宇宙は存在の意味がないと思ったからです。 以上に加えて、作家として耳を澄まし瞳をこらすと、古代人の無言の絶叫が、日常の生きざまが、そして人間の美意識の多様性までが感知されるからです。従って私にとっての想像力・洞察力・創造 意欲等は、常に古代文字群がかり立ててくれるのです。言葉を換えると、甲骨文・金文は他のどの書体よりも私の作家としての感性を激しくゆさぶり続けるのです。※本書より抜粋